コスパ最強のGA4レポート。【買い切り3万円】で全機能利用可能。
Googleアナリティクス(GA4)が分からない方でも大丈夫!読み進めるだけでアクセス解析指標が理解できるミニ解説つき。
2023/05/18
ルッカースタジオ(Looker Studio)を利用すると、GA4レポートを簡単に作成できます。GA4のみではできない、グラフデザインのカスタマイズ、PDFレポートのメール自動送信も可能です。
本記事では、筆者がよく利用するルッカースタジオのGA4レポートフォーマットを紹介します。レポートテンプレートとして参考にしていただけますと幸いです。
※記事の最後でレポートサンプルをダウンロードいただけます。
ルッカースタジオの具体的な操作方法は、以下の関連記事でご覧いただけます。操作方法には自信が無い方は、まず以下の記事をご覧ください。
関連記事
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・GA4レポートをLooker Studio(Googleデータポータル)で!作成方法を解説
「参照元 / メディア」のレポートテンプレートは、Webサイト集客やCVに貢献した流入元を把握できます。個人的に最も利用頻度が高いレポートです。
セッション、CV、CVRの指標を表示することで、参照元 / メディアごとの流入量と効率(CVR)が確認できます。「CVRが高い参照元 / メディアからのアクセスをもっと増やせないか」「セッションが多い参照元 / メディアのCVRを改善できないか」のような視点でこのレポートを見ます。
期間による変化を見るために、前月と今月などで並べてレポートを作成しておくと、いちいち期間を変更せずに済むので便利です。
参照元には、流入元の「Webサイトのドメイン」や「媒体の名称」が入ります。例えば、Google検索、Yahoo!検索、URLの直接入力(direct)、abc.comなど。
メディアは、流入元の「媒体やチャネルの種類」を指します。例えば、メルマガ、自然検索、SNS、検索広告、ディスプレイ広告、チラシなど。イメージ的には参照元よりも大まかな区分です。
もっと利用頻度が高いのは性別×年齢と思いますが、性別のみ、年齢のみのレポートもあった方が、いちいち再集計しないで済むので用意しておくと便利です。
ポイントは不明にあたるunknownを除外しておくこと。性別や年齢の傾向を見たいので、不明分を除いて表示させておきましょう。こうすることで指標「割合」が、男女比や年齢比の推定として利用できます。
デスクトップ、モバイル、タブレット、どのデバイスからのアクセスが多いのか、CVしているのか、CVRが高いのか(効率が良いのか)を確認するためのレポートです。
現在のほとんどのWebサイトがモバイルに対応しているかと思いますが、ここでデスクトップとモバイルのCVRの差が大きい場合は要注意です(逆に伸びしろがあるとも言える)。
“モバイルのCVRが低いのは当然”ではありません。この場合、ページコンテンツの情報設計やスタイリングだけでなく、読み込み速度などテクニカルな改善も検討しましょう。
個人的な経験ですが、サイトリニューアルをご依頼いただく際、モバイルページ表示速度が遅いWebサイトが非常に多くあります。その場合、画像の次世代フォーマット化や、jsやCSSの圧縮、DOM要素の整理などを行います。やれることは多いので、改善幅がある有効な施策だと思うのですが、なぜかこれができていないWebサイトが多い・・・謎。
時系列(年月)で基本的な指標を全部1つのレポートで見たい場合に便利です。期間を今月+過去13ヶ月に設定しておくことで、直近の数値、前月の数値、前月の前年同月が確認できます。
ここでのポイントは指標「リピーター」です。GA4のリピーターとは違った定義で設定しており、総ユーザーから新規ユーザーを差し引いた数をリピーターにしています。これについては、「⑥リピーターのレポートテンプレート」で解説します。
もう1つ大事なこと。このレポートには多数の指標を用いていますが、【量の指標】と【質の指標】に分解して考えてください。
例えば、PVはページが表示された回数を意味しますが、これを総合指標と捉えて、下記のように【量の指標】と【質の指標】に分解できます。こうすることで、自分のWebサイトは集客力が足りないのか、集客した後の体験に課題があるのか、アタリをつけやすくなります。
PV = 【量】セッション × 【質】セッションあたりPV
PV = 【量】ユーザー × 【質】ユーザーあたりPV
今月と過去13ヶ月のユーザーと新規ユーザーを確認できます。直近数ヶ月だけでなく、季節要因も考慮して前年同月とも比較してみてください。
ユーザーも新規ユーザーも【量の指標】です。特に新規ユーザーは将来の売上創出のためのシグナルです。これが伸びていない場合、広告などの集客施策で新規ユーザーにリーチできているかを確認しましょう。例えば、リターゲティング広告に配信が偏ると新規ユーザーが減少し、新しい顧客を獲得しづらくなることがあります。
反対に、「新規ユーザーが伸びているにも関わらず、ユーザーが伸びていない」場合、リピーター離れが懸念されます。新しいコンテンツを制作したり、再訪問してもらうための仕掛けを考えたりしましょう。
今月と過去13ヶ月のリピーターを確認できます。直近数ヶ月だけでなく、季節要因も考慮して前年同月とも比較してみてください。
リピーターは【量の指標】ですが、これは複数回サイトに来てくれたユーザーを集計したものなので、「PV/セッション」「セッション/ユーザー」「平均セッション時間」などの【質の指標】と相関が出やすい指標です。
指標「リピーター」の定義はGA4と変えており、総ユーザーから新規ユーザーを差し引いた数をリピーターにしています。こうすることで、新規ユーザー(GA4が計測できる範囲で初めてWebサイトに訪問したUU)+リピーター(GA4が計測できる範囲で2回以上Webサイトに訪問したUU)=総ユーザーとなり、理解しやすくなります。
よく新規ユーザーとリピーターの割合を表示するレポートを見ますが、これはあまり意味が無いと考えています。大事なのはそれぞれの絶対数です。
なぜなら、「1度もWebサイトに来たことが無い人を初訪問させる施策」と「1回Webサイトに来たことがある人を再訪問させる施策」は異なる場合が多いからです。Webサイトを成長させるには、どちらも伸ばす必要があります。
Webサイトの質の指標として「PV/セッション(セッションあたりPV)」「セッション/ユーザー(ユーザーあたりセッション)」をモニタリングするためのレポートです。
「PV/セッション」は「1回の訪問で平均何ページ見たか」の指標です。この数値が低い場合は、ユーザーが最初に訪問するLP(ランディングページ)のナビゲーションを見直したり、関連するコンテンツへの導線を加えたりすることが対策として挙げられます。
「セッション/ユーザー」は特定の期間内に「1ユーザーが平均何回サイトに訪れたか」の指標です。この数値が低い場合は、再訪問したくなるコンテンツを制作し、メルマガやプッシュ通知、ソーシャルメディアによる情報発信などのコンテンツ改善+集客施策が必要となります。集客施策だけを行っても、一時的に数値が回復するのみとなる可能性が高いため、コンテンツ改善 → 集客施策の順番で対応することを推奨します。
自然検索セッションは、広告ではない検索エンジンの検索結果をクリックしてサイト訪問した数です。SEOはもちろん、ブランドを記憶し再訪問してくれるリピーターを獲得することによっても、伸ばすことができます。
例えば、下記画像では、2023年4月に自然検索セッションが大幅に伸びています。この理由を探るために参照元 / メディアのレポートやページ別PVを確認して、成功要因を特定していきます。再現性のある要因だったら、次の施策に活かせます。
自然検索キーワードとは、ユーザーが検索エンジンから自社サイトに辿り着いた際、利用した検索語句のことです(広告のキーワードは含まれません)。狙っているキーワードでアクセスを獲得できているか確認してみましょう。
また、中には全く狙っていないキーワードからの検索流入が見られることもあります。そのようなキーワードが見つかった際は、その検索キーワードを元に、新たな記事などのコンテンツを制作することを検討します。
ページごとのPVやエンゲージメント率を確認できます。ページタイトルはリンクにしておくと、実際のページが表示できるので便利です。
PVが多いページは、よく閲覧されているページなので、他ページへの導線を設置・改善することで、PV/セッションが高まり、サイト全体のPVが増えることが期待できます。
エンゲージメント率(Eセッション÷セッション)が高いページは、ユーザーが興味を持って閲覧したページである可能性が高いことを意味します。
■Eセッション(エンゲージのあったセッション)とは?
以下3つのいずれかを満たしたセッション。
≒ コンテンツに興味があるユーザーが発生させたセッション(価値のあるセッション)
(1)10秒以上継続したセッション
(2)コンバージョンが発生したセッション
(3)2回以上のページビューやスクリーンビューが発生したセッション
CV直前の参照元 / メディアと、CVユーザーが初回に利用した参照元 / メディアのレポートです。刈り取りに貢献した流入元と認知に貢献した流入元を確認できます。
参照元 / メディアのレポート含む、流入元を確認するレポートでは、直前を見ることが多いですが、このレポートがあることで、直前には貢献していなくても、初回のサイト訪問に貢献した流入元を発見できるかもしれません。
ルッカースタジオ( Looker Studio)は、Googleが無料で提供しているツールです。GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールをはじめとしたさまざまなデータと接続でき、簡単に多くのレポートを作成できます。
DeeBoardでは、ルッカースタジオで作成したレポートテンプレートを【買い切り】で提供しています。レポートサンプルは無料でご覧いただけるので、ぜひご覧ください。
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ディーテラーはデジタルマーケティング領域のコンサルティング及びアウトソーシングサービスを提供する企業です。クライアント様の顧問マーケターとなり、最善なマーケティングプランを共に考え、実行します。また、マーケティング情報サイト「Digital Marketing Lab」を運営し、デジタルマーケティングについてフラットな視点で情報発信を行っております。