2023/07/25

GA4用語集

Webサイトを運営しサイト分析を行うためには、GA4の活用が欠かせません。ここでは、GA4を利用する時に知っておきたい用語を解説します。

GA4のメニューに関する用語

まずは、GA4のメニューに関する用語について解説します。

GA4のメニュー

ホーム

デフォルトの画面では、サイトのアクセス数やイベント数、新規ユーザー数、CV数、過去30分間のユーザー数の推移などが一目で把握できます。ぶっちゃけ、あんま使いません。

GA4のデフォルトの画面

レポート

レポートでは、「リアルタイム」「ユーザー属性」などのデータを確認できます。スナップショットの種類や並べ方は編集することが可能です。UAのレポート機能よりも弱体化しており、月別や週別のレポート表示ができません。GA4が使いづらいと思われる理由はこのレポートの使い勝手の悪さに尽きると思います。GA4は探索が前提になっているため、レポートの機能にあまり力を入れていないようです。

  • リアルタイム:アクセス地域やイベントなど、直近30分間にアクセスしたユーザーのリアルタイム情報
  • ユーザー属性:ユーザーのアクセス地域、性別、年齢、使用用語など
  • テクノロジー:プラットフォーム、ブラウザ、デバイスカテゴリ、画面の解像度など
  • 集客:ユーザーの流入経路(検索流入、広告、SNSなど)
  • エンゲージメント:ユーザーの行動(イベント、コンバージョン、ページとスクリーン、ランディングページ)
  • 収益化:収益化の概要(合計収益、購入者数、平均購入収益額など)

ちなみに、月別レポートを表示したいという要望は多いので、以下の記事で作り方を解説しています。

【関連記事】GA4で月別レポートを作成する方法 ~GA4探索~

探索

データ探索では、自由にデータを作成できます。

  • 空白:自由に作成できる
  • 自由形式:カスタムのグラフや表を簡単に利用できる
  • ファネルデータ探索:ユーザーの行動経路の分析・分割・分類
  • 経路データ探索:ユーザーの行動経路を確認
  • セグメントの重複:ユーザーセグメントの重複部分を確認
  • ユーザーエクスプローラー:個々のユーザーアクションを把握
  • コホートデータ探索:一定の条件下のユーザー行動分析
  • ユーザーのライフタイム:ユーザーのライフタイム分析

GA4探索レポート機能の使い方をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をあわせてどうぞ。

【関連記事】GA4探索レポート機能で作る!おすすめレポート8選

データ探索

広告

あらかじめ設定したコンバージョンごとのデータやGoogle広告のデータなどが確認できます。

  • 広告スナップショット:コンバージョンに関する集客経路を獲得したチャネルなど
  • アトリビューション
     モデル比較:コンバージョンにどの程度貢献したか
     コンバージョン経路:コンバージョンに至るまでのユーザー経路
広告スナップショット

管理

GA4のアカウント、プロパティの各種設定などを行うページです。

指標に関する用語

指標とは、回数や時間、率などの計算結果による数値を指します。ここでは、指標に関する用語について解説します。

イベント数

イベントの発生回数を指します。GA4のイベントとは、「ページビュー」「クリック」「スクロール」など、ユーザーがサイト内で何かを行ったことを指します。

コンバージョン

ユーザーが目標として設定したコンバージョンの発生回数です。1セッションに複数回コンバージョンした場合、その分カウントされます。

セッション

サイトへの訪問回数です。セッション開始時に、イベント「session_start」で計測される数値です。

ユーザーがサイトに訪問して離脱するまでの一連の操作をセッションと言います。ただし、以下の条件に当てはまると一度リセットされます。

  1. 30分以上操作がない場合
  2. 異なるデータストリームをまたいでページ遷移した場合
  3. 異なるドメイン間を遷移した場合

表示回数

ユーザーが表示したページの回数を表示回数と言います。UAのPVと同じです。

表示回数は、同一ユーザーが同じページを繰り返し開いた場合、その都度カウントします。ブラウザからページを開いた「ページ数」とアプリからサイトを開いた「スクリーン数」の両方を合計した数値になります。

総ユーザー数

エンゲージメントイベント発生の有無によらず、サイトやアプリを操作したユーザーの合計数です。GA4はマルチデバイスのユーザーの特定精度を上げるために、下記のように機能されました。

  1. User-ID
  2. Googleシグナル
  3. デバイスID(Web=CookieID、アプリ=アプリインスタンスID)
  4. モデリング

1で情報を収集できなかった場合は2、それでも収集できない場合は3、4と情報を収集します。そのため、GA4はUAと比較して、異なるブラウザからアクセスした場合でも同一ユーザーと認識できる確率が向上しました。

アクティブユーザー数

1秒以上画面が前面に表示されていたユーザー数です。ブラウザのタブを選択していない場合やブラウザを最小化して画面を表示していない場合はカウントされません。

新規ユーザー

新規ユーザーとは、そのサイトに初めてアクセスしたユーザーの数を指します。

ただし、新規ユーザー数とリピーターを合計しても「総ユーザー数」にはなりません。これは、同一ユーザーが新規とリピーター数の双方に合致することがあるためです。

リピーター

リピーターとは、以前に少なくとも1回以上サイトにアクセスしたことがあるユーザーの数を指します。

先述したように、同一ユーザーが新規とリピーター数の双方に合致することがあるため、新規ユーザー数とリピーターを合計しても「総ユーザー数」にはなりません。

エンゲージメント

サイトやアプリに対するユーザーの操作を「エンゲージメント」と言います。サイトやアプリでユーザーの起こす行動を全て「エンゲージメント」として計測しているのです。
代表的な行動には次のものがあります。

  • スクロール
  • クリック
  • PV数

なお、エンゲージメント内の「user_engagement」とは、アクティブユーザーを計測するための項目です。こちらは1秒以上ページを閲覧したユーザーが、サイトを離脱したタイミングでカウントされる数値です。

エンゲージのあったセッション数

セッション数とはユーザーがサイトを訪問して離脱するまでの一連の操作を指します。
エンゲージメントのあったセッションの条件は次の通りです。

  • 10秒以上のセッションの継続
  • コンバージョンイベントの発生
  • 2ページ以上の閲覧

エンゲージメント率

全セッションの内、エンゲージメントのあったセッションの割合がエンゲージメント率です。

平均エンゲージメント時間

アクティブユーザー1人あたりのエンゲージメント時間を指します。計算式は次の通りです。

「エンゲージメント時間÷アクティブユーザー数」

ユーザーあたりのセッション数

アクティブユーザー1人あたりのセッション数を指します。計算式は次の通りです。

「セッション数÷アクティブユーザー数」

セッションあたりのイベント数

全てのイベントをセッション数で割ったものを指します。計算式は次の通りです。

「イベント数÷セッション数」

ユーザーあたりのイベント数

アクティブユーザー1人あたりのイベント数を指します。計算式は次の通りです。

「イベント数÷アクティブユーザー数」

セッションあたりのページビュー数

1セッションあたり、ユーザーが平均何ページ閲覧しているのかを指します。計算式は次の通りです。

「表示回数÷セッション数」

ユーザーあたりのビュー

1ユーザーあたりの平均表示回数を指します。計算式は次の通りです。

「表示回数÷アクティブユーザー数」

直帰率

エンゲージメントがなかったセッションの割合を指します。計算式は次の通りです。

「1-エンゲージメント率」

離脱数

離脱とはユーザーがサイトから離れることを意味します。離脱数とは、該当ページでセッション最後のイベントが発生した回数です。

ディメンション(分析の切り口)に関する用語

ディメンションとは分析のための軸を示します。ここでは、ディメンションに関する用語について解説します。

イベント名

ユーザーがどのようなイベントを行ったのかを指します。例えば、次のものがあります。

  • first_visit:サイト初訪問
  • session_start:セッション開始
  • scroll:スクロール
  • click:クリック
  • file_download:ファイルのダウンロード

イベントは次の4つに分類できます。

  • 自動収集イベント:自動で取得・計測される
  • 拡張計測機能イベント:GA4の管理画面で計測を有効にすると計測される
  • 推奨イベント:事前定義されたルールに沿い、タグの追加が必要
  • カスタムイベント:独自に設定・実装する

検索クエリ

サイト流入時やサイト内検索時に使用した語句のことです。カスタムディメンションの「serch_term」を使用することで検索クエリを表示できます。

デフォルトチャネルグループ

流入チャネルです。以下のようなものがあります。

さらに、詳細な流入チャネルを確認するには、参照元やメディアを利用します。

l  Organic Search(オーガニックサーチ)

  • やYahoo!などの検索サイトからの流入

l  Referral(リファラル)

  • 他サイトに貼ってあるリンクかの流入

l  Social(ソーシャル)

  • Twitter、Facebook、Instagramなど、SNSからの流入

l  Direct(ダイレクト)

  • ブックマークやURLの直接入力などを、直接サイトに訪れた流入

メディア

「自然検索(organic)」「SNS(social)」「他サイトのリンク(referral)」「display(ディスプレイ広告)」など、ユーザーの流入経路のことです。

参照元

ユーザーの流入元です。媒体名まで表示されるため、メディアよりも詳細に流入元が把握できます。主な例は次の通りです。メディアと組み合わせた「参照元 / メディア」のディメンションはよく利用します。

  • Google:Google
  • Yahoo!:Yahoo!
  • bing:bing
  • m.facebook.com:Facebook
  • t.co:Twitter

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ディーテラーはデジタルマーケティング領域のコンサルティング及びアウトソーシングサービスを提供する企業です。クライアント様の顧問マーケターとなり、最善なマーケティングプランを共に考え、実行します。また、マーケティング情報サイト「Digital Marketing Lab」を運営し、デジタルマーケティングについてフラットな視点で情報発信を行っております。

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